【ベントナイト】庭池の作り方を丁寧に解説【失敗談と反省点】
お疲れ様です!ベントナイトで池を作ったたけし(@takeshinonegoto)です。
この記事では「失敗談から学ぶ、ベントナイトで池を作る方法」について紹介します。
- ベントナイトで池を作るのは初めての人
- そもそも池自体、初めて作る人
- 自分の失敗談を踏まえた、池を作る正しい流れ
- 失敗談と反省点
- 必要な道具と予算
「自宅にベントナイトで池を作ってみたい!」
そう考えた方の中には、「情報があんまり無い」という問題にぶち当たってる人がいるんじゃないでしょうか?
- そもそも池を作るって人が少ない
- ベントナイトで作る人はもっと少ない
- 作っていたとしても、ネットに情報を載せている人はさらに少ない
僕が作ったときも参考になる情報は全然ありませんでした。。。
ベントナイトの販売業者に電話で聞いたくらいです
そこでこの記事では・・・
- ベントナイトで池を作ったことがある
- ベントナイトの池がある暮らしを1年以上した
- ベントナイト以外の池も含めると2年以上してる
という僕が、一度作った際の反省点も交えて、池作り完了までの流れを解説します。
マネしてもらえれば作れるように、丁寧な解説をします!
池を作る上で必要な道具や予算も知っておきたい!って方は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」も参考にしてください。
実際に作る上で使った道具や、あった方がよかったものをまとめています。
- 「池を作ろうかな」って考えてるときに読む記事
- 「池を作るぞ!」決めたときに読む記事
- 「失敗したくない!」という方が読む記事
【作り方】家に池を作る正しい流れ|6ステップでわかる!
- レイアウトを決める
- 施工場所を決めて掘る
- オーバーフロー・循環装置を設置
- ベントナイトを敷く
- 注水
- 生体導入
上記6ステップに分けて解説をします。
実際にベントナイトで池を作ったときは、上記の通りの流れではなく行き当たりばったりで行ったので、失敗だらけでした。
水を入れてはレイアウト変更のたびに抜いて、メダカも別の容器に移して。
あり得ないくらい小さい網を使ったら、炎天下で1時間メダカすくいをやらされて熱中症になりかけたり。。。
そんな失敗が起きないように、正しい流れを解説してみたので参考にしてください
①|レイアウトを決める
まずは大まかにレイアウトを決めましょう。
ベントナイトで作る池には、向いていないレイアウトがあります。
- 波紋が出過ぎるもの
- 壁面が水面に対し直角なもの
いずれも向いていない理由は「漏水の原因になるため」。
例えば滝を作ると波紋が出ます。この波紋がベントナイトの壁をえぐるので、そこから漏水する可能性が出てきます。
このとき、壁面が水面に対して直角だと、より激しくえぐられます。
どうしても滝を作りたい場合は、波紋の当たる場所に防波堤のように石を並べましょう。多少マシになります。
僕は何も考えずに作ったので、壁がどんどん削られてしまいました
ちなみにこういうレイアウトは水漏れします。
岩と土の間に水が入っていくんですよね。
こういうレイアウトなら水漏れを防げます。
レイアウトを決めるときは注意してください。
②|施工場所を決めて掘る
レイアウトを決めたら次は施工場所を決めましょう。
実際に僕が池を作って感じた施工場所の条件は以下の通り。
- 半分日向、半分日陰であること
- 水中ポンプ(貯水槽)と池と電源(ソーラーパネル)の位置関係に無理がないこと
- 近くに木がないこと
半分日向、半分日陰というのはよく言われていること。
日が入り過ぎると池に苔や藻が発生しやすくなりますが、日が入らな過ぎると生体や植物に悪影響です。
水中ポンプは水の流れを作るので、池作りに必須と思っています。
この水中ポンプが十分に動けるように、電源の位置と貯水槽、さらに池の位置関係はよく確認してください。
作ってみてから「水中ポンプのコードが短くて電源に刺さらない」なんてことが無いように。
僕はソーラーパネル式の水中ポンプを使っていますが、あと50cmコードが長ければ理想の場所に設置できました。。。
ちょっとだけ日陰になりやすい場所に設置することになってしまいました
最後に木が近くにないかどうか。
木が近くにあると落ち葉で池が汚れやすくなります。
さらに地面を掘っていたら木の根があり、それ以上掘ることができない!なんてことも。
なるべく木の近くに池を作らないようにしましょう。
施工場所を決めたら地面を掘りましょう!
掘るときに使う道具として、最低でもスコップは必要です。
しかし地面が硬いとスコップでは掘れないこともあります。
ウチの庭は硬すぎて、スコップを刺そうとしても「カチンッ」といって弾かれました。。。
アスファルトかってくらい硬いです
そんなときには「クワ」を使います。
地面を耕す道具なので、硬い地面でも掘ることができます。
さらにちょっと高い道具でも良いなら、「三角ホー」というものが最強。
知る人ぞ知る畑道具で、「超鋭利なクワ」って感じの見た目です。
スコップを刺そうとして「カチンッ」って弾かれた地面を、三角ホーで優しくなでるだけでゴリゴリ掘れます。
三角ホーを引きずって歩くだけで掘れるレベルです。
地面を掘るのにオススメの道具たちは「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」で詳しく解説しています。
実際に地面を掘ったときの様子はコチラから読めます。
③|オーバーフロー・循環装置を設置
池にはオーバーフローと循環装置が必要。
オーバーフローとは「池の上部に付ける排水機能」のことで、雨で水位が上がったときに水が溢れ出ないようにする効果があります。
オーバーフローが無いと、池のいたるところから水が溢れてしまうんです。
具体的なメリットとして、例えばメダカを飼育していたとします。
このときオーバーフローが無いと、雨が降ったときに池のいたるところからメダカが逃げていってしまう危険性があります。
しかしオーバーフローがあれば、1点だけメダカの逃走対策をすれば対応できるんです。
また、横着な方法ですがわざと新しい水を大量に入れてオーバーフローから排水し、水の入れ替えをすることもできます。
- 雨で水位が上がっても、水の溢れる場所を決めておける
⇒メダカの逃走対策を1点だけすればOK - 水の交換が楽!
循環装置とは池の中の水をグルグルと回すもの。循環をしていないと水のろ過が進まなかったり、生体に栄養素が行きわたらないなどのデメリットがあります。
何より水の流れる池は見た目や音が良いです。
- 水のろ過が進む
⇒ろ過できないと水質悪化がおきる - 見た目や音が良い感じ
⇒「池サイコー!」ってなる
そんなオーバーフローと循環装置ですが、池とは別で貯水タンクを作って対応するのがオススメ。
貯水タンクの中で、最大水位となる地点に排水口(ただの穴で十分)を作り、循環のために水中ポンプを入れればOKです。
貯水タンクを作る際に必要な道具は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」で紹介しています。
貯水タンク具体的な作り方はコチラで図解付き解説をしています。
④|ベントナイトを敷く
ようやくベントナイトを使います。
ベントナイト1に対し、土を3~4。
ここでの土は赤玉土を使った方が良かったです。
掘り起こした土だと、雑草の根が入っているので池から雑草が生えました。
水を注いで混ぜます。
水っぽすぎる場合はベントナイトを追加。
ベントナイトが混ざりきらない場合は水を追加。
ハンバーグのようなものを作ればOKです。
できあがったものを堀った穴の中に貼り付けていきます。
ベントナイトの層が5センチくらいになれば水漏れを防げました。
※写真では水を入れていますが、本当はここでは水を入れません。
当初決めたレイアウトに沿って石や植木鉢、流木などを設置。
僕は池の底に石を敷きました。
ベントナイトを敷く際に使う道具は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」で紹介しています。
池にベントナイトを敷く作業はコチラの記事でも解説しています。
▶️ベントナイト(猫砂)で作った粘土が漏水しないかテストしてみた
初めて池を作った際の記録なので、「池の中にオーバーフローの設置」など不要な作業もしています。
⑤|注水
ベントナイトを敷いて、レイアウト通りに石や流木を設置できたら、いよいよ水を入れます。
上の画像は池に直接水を入れた結果、泥水になるというミスを犯した結果です。
こうならないために、この記事の読者さんは「貯水タンク」に注水しましょう!
ここで泥水にしないために、先に貯水タンクを作っておいたんです。
貯水タンクから池に注水する際、勢いが強くなると結局泥水になるので、ゆっくりと行いましょう。
なお、池では大量に水を使うので、雨水タンクがあると便利です。
雨水タンクがあると以下のようなメリットがあります。
- 水道が近くに無い場合でも注水が楽
- 水道水じゃないのでカルキ抜き不要
- 水道代がかからない
ただしデメリットとして、雨水タンクに水をいれっぱなしで数ヶ月置いておくと、ボウフラなど虫が発生しやすくなります。
これもメダカの餌にしちゃう手もありますが笑
雨水タンクを含め、池に使う水に関してあった方が良い道具は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」で紹介しています。
なお、雨水タンクは自治体によっては助成金の対象。
僕は、雨水タンクと周辺機材の金額の内、3分の2が戻ってきました。
申請も簡単なので、絶対に行うべきですよ!
⑥|生体導入
注水もできたらいよいよ生体導入。
水道水を使った場合は、カルキ抜きとして数日空けてからにしましょう。
雨水を使ったのならカルキ抜きは不要です。
入れる生体によっては水質に敏感なこともあります。よく調べてから入れるようにしましょう。
越冬できる生体や、外敵への対策、生体導入に便利な道具は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」で紹介しています。
【失敗談と反省点】勢いで作った結果
- 作業の流れがめちゃくちゃだった
- 水漏れの原因を作っていた
- 池の設置場所を失敗した
- メダカをすくう網が小さすぎた
- 屋根があっても良かった
- 土は赤玉土を使った方が良かった
池作りを成功させるために、数々の失敗もしてきています。
すべて細かく書くと大変長くなるので、「庭池の失敗談6選!ちゃんと反省したし、対策も考えたから参考にして!」にまとめました。
見ていただければ、少なくとも僕と同じ失敗をすることは無くなります。
【道具と予算】庭池の自作に必要なもの
最後にベントナイトで池を作る上で必要な道具と予算を紹介します。
大半の道具はベントナイトの池じゃなくても使うものなので、別の池を作るときにも参考にできます。
なお、道具の役割やオススメ品などの詳細は「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」でまとめて解説しています。
「必須」「無くても良い」「あると良い」の3つに分けて解説しています
予算|13,000円~
- 最低限必要なものだけ:約13,000円
- さらに便利なものも加える:約19,000円
- さらに植物や生体も導入する:約23,000円
- さらに庭石、灯籠、屋根、生体にこだわり、道具も全部揃える:約78,000円
だいたい上記の金額になりました。
便利なものも加えた19,000円のものは、他のDIYでも使える電動工具なんかも少し良い奴を買った想定です。
また僕のようにベントナイトの池をやめて別の池を作った場合でも、使いまわせるものが多いので安心してください。
ちなみに池の維持にかかる費用はほぼありません。
必須なもの
工程別に考えると、必須の工程は上記の通り。
それぞれクリックすると解説した記事へジャンプします。
あると良いもの
無くても良いんですが、あると圧倒的に作業がはかどるのは上記2点です。
電動工具並に高いわけじゃないのに、電動工具以上に作業が楽になるので予算的に問題が無ければオススメです。
特に雨水タンクは助成金を使えるので、かなりお得に手に入ります。
それぞれクリックすると解説した記事へジャンプします。
生体の購入は専門店がオススメ
この記事を見て「商品を購入しよう!」って思う方がいるかもしれないので、先に大事な事を書いておきます。
商品購入をする際は、専門店としてcharm
観賞魚自体やその飼育に使うもの、池を作るための土や一時避難場所となるトロ舟など、このブログで紹介する商品の大半は専門店として扱っています。
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庭池を長く楽しむつもりであれば、今後の購入に利用することをオススメ。
もちろん、Amazonや楽天のように購入の際にポイントが付くサービスや、定期的なセールもあります。
まとめ|ベントナイトの庭池を作る方法を丁寧に解説
- ちゃんと先の工程を考えて作業する
- 道具も揃えておく
- 使う道具を変にケチらない
行き当たりばったりで作業するのは僕だけで十分。この記事を読んでいただいた方は、ちゃんと効率の良い順番で池を作ってください。
「【庭池歴2年以上】庭に池を作る費用と維持費を徹底解説」では池を作るために必要な道具と予算を紹介しています。
必須なものとそうでない物を分けて掲載しているので、低予算で作りたい方も参考になります。
ちゃんとした道具を揃えて、庭池作りを楽しんじゃいましょう!
- 「池を作ろうかな」って考えてるときに読む記事
- 「池を作るぞ!」決めたときに読む記事
- 「失敗したくない!」という方が読む記事