人工池の作り方。8種類の方法を検討したので、メリット・デメリットをまとめてみた
お疲れ様です!石川県の田舎で庭に池を作ったりしてるたけし(@takeshinonegoto)です。
この記事では庭に人工池を作る方法について紹介します。
- せっかく庭付きの家を建てたから、池を作りたい!
- でも難しかったり、ダサかったり、高すぎたりしないか心配・・・
実際に池を作る上で検討した8種類の方法のメリットデメリットを解説
もし、「池作りをする方法」ではなく「池を作ること自体」のメリットデメリットを知りたい場合は「庭池を作った結果|2年以上経って感じたメリットデメリットを紹介!」をご覧ください。
TOKIOの「鉄腕!DASH!!」って番組で、新宿に人口の池を作っていますね。
あの企画が放送されてからか、僕のブログで池に関する記事を読んでくれる方が増えています。
とは言えあれはテレビの話。個人が自宅の庭に池を作ることなんて予算や技術の問題で可能なんだろうか?
自宅に池があるのは憧れるけど、僕は普通のサラリーマン。技術もお金も無いけど大丈夫??
個人であの番組レベルの規模を作ろうって人はいないと思いますが、自宅の庭にこじんまりとした池を作る方法は実はたくさんあります。
簡単なものから難しいもの。安く済む方法から高いもの。もちろん見栄えの良いものから良くないものも。
実際に池を作るまでに、かなりの時間悩みました・・・
そこでこの記事では・・・
- 8種類の方法を検討しまくった
- 実際に2種類の方法で池を作ってみた
- 庭に池を作って2年以上経っている
- 今でも池でメダカや川魚、エビや植物を育てている
という僕が、池を作る方法のメリットデメリットを紹介します。
この記事を見ていただければ、「私ならこの方法が合ってるかも!」という方法を見つけることができます。
自分に合った方法を見つけて、庭に池のある生活を楽しみませんか?
重要視することに合わせてオススメの方法を知りたい方は、この一覧を参考に!
- 「池を作ろうかな」って考えてるときに読む記事
- 「池を作るぞ!」決めたときに読む記事
- 「失敗したくない!」という方が読む記事
池(ビオトープ)を作る上で考えておきたいこと
池の作り方を紹介する前に、池を作る上で考えておきたいことだけ解説します。
ここの内容を頭に入れた上で、どんな池を作るか検討することをオススメします。
基本的に大きくて深い方が良い
池の大きさについて解説します。
結論、大きくて深い方が良いです
ただし、小さい子供がいる場合は浅い方が良いです
基本的には大きくて深い池がオススメ。
植物にしろ生物にしろ、小さい環境で育てる場合は小さなことで生態系のバランスが崩れます。
雨が降ったり、季節が変わるたびに生態系のバランスが崩れてしまうと、安定した環境になりません。
また、冬季に氷点下になる地域では池が凍ることも。
僕の住む石川県でも、冬場の池は凍っていることが多いです。
しかし凍っているのは池の表面だけで、水全部が凍っているわけではありません。メダカなんかを越冬させたければ、深い池を作る方が簡単です。
- 多少のことで環境が変わりにくい
⇒動植物の飼育が楽 - 氷点下でも底の方は凍りにくい
⇒越冬しやすい
ここまで大きくて深い方が良い!と言ってきましたが、それは池やその生態系を考えたときのこと。
家に小さい子供がいる場合は、浅い池が良いです。
もしも子供が池を眺めているときに、足を滑らせて落ちてしまったら、最悪溺れてしまう可能性も・・・
子供は洗面器に張った水でも溺れるという話があるくらいです。
毎日成長をしている子供は、昨日まで歩かなかったのに今日は歩くようになったということも。
昨日までは目を離しても池に近づくことはなかったとしても、今日は池に近づくことがあるということです。
万が一のことを考えると、あまりに深い池を作ってしまうのは控えた方が良いです。この場合、上でも書いたように飼育する魚は冬を越えられないかもしれません。
そんなときは、あらかじめ冬だけ室内で飼育するようにしましょう。
越冬のためだけに室内飼育するのなら、水槽以外にもいろいろ入ったセット商品がオススメです。
室内飼育もこだわりだすと、なかなか話が進まないですからね。
池(ビオトープ)を作る方法
重要視することに合わせてオススメの方法を知りたい方は、この一覧を参考に!
費用と特徴で選びたい方はこの一覧で見られるようにしました
睡蓮鉢を置く-高いけど簡単で綺麗
- 専用のものだから安心
- 見た目が綺麗
- 比較的大きい
- 丈夫
- ベランダでも可能
- 大きいものは高い
- 基本的に丸型のみ
見た目の鮮やかな睡蓮鉢は、埋めて使うよりも地面に置いて使う方が一般的。
陶器でできているので丈夫で安心です。
形は丸型しかありませんが、すのこやシシオドシと組み合わせると和風でオシャレに仕上がります。
睡蓮鉢は屋外で水生生物を飼育する専用の商品なので、Amazonや楽天で購入するよりも、専門店の方が良い商品を低価格で販売しています。
例えばコチラの睡蓮鉢は「信楽焼製で、直径:600㎜×高さ150㎜」で送料を入れて58,740円という商品。
同様の睡蓮鉢をAmazonや楽天で見ると59,500円。少しだけAmazonの方が高いですね。
時期によっては前払い割引やセールもやっているので、「ちょっと良い睡蓮鉢」を買うなら専門店がオススメです。
楽そうだから予算に問題がないならやってみたいかも!
プランターを埋める-安くて簡単だけど、劣化する
- 比較的安い
- 掘って埋めるだけなので楽
- 大きさや色が豊富
- ベランダでも可能
- 底穴をふさげる物じゃないとダメ
- プラスチックが紫外線で劣化する
- 見た目がオシャレじゃない
プランターは安くて簡単という初心者でも手が出しやすいメリットがあります。多少高くはなりますが、種類が豊富な点もありがたいですね。
陶器製ならともかく、プラスチック製の場合は劣化を避けられないですが、手を出しやすいメリットは嬉しいところです。試しにやってみようという方におススメです。
注意として、底穴を塞げる物でないとダメです。植木鉢には基本的に穴が空いていますが、その穴を塞ぐための栓がセットになっているものがあります。
すぐ壊れちゃいそうだけど、安くて楽そうだ!
プラ舟を使う-安くて簡単だけど、丈夫じゃないものも
- 安い
- 掘って埋めるだけなので楽
- ベランダでも可能
- 紫外線で劣化するものも
- 四角いものが多い
- 見た目が地味
池を新しくしました。まだ水草とか生物はまだ入れてないけど。
ちゃぷちゃぷ音がいい感じになりました。分かりにくいけど2箇所から水を出しています。#庭池#ビオトープ pic.twitter.com/12wjbVgav3— たけし@チキンジャーキー旨し🐔 (@takeshinonegoto) 2019年3月3日
プラ舟は実際に僕もやった方法です
使っている人が多いということは、それだけネット上でも情報があふれています。参考にしたいレイアウトや作り方なんかはそのままマネしてみてもイイですね。
僕自身もプラ舟でビオトープを作ったことがあります。作り方は「安くて簡単!プラ池ビオトープの作り方【掘って埋めればほぼ完成】」で紹介しているので、プラ舟を検討している方は一度ご覧ください。
池の形にするところまでの作り方を紹介しています。
プラ舟の特徴は安くて簡単ということ。ただ、専用じゃないので丈夫ではない物もあります。
もしプラ舟で池を作るなら、コチラの商品がオススメです。
元々工具入れなんですが、丈夫に作られており紫外線劣化も少ないという特徴。
僕もこれで作っていますが、1年以上経ってもまったく問題が起きていません!
初めて人工池作りに挑戦するという方は、まずは雰囲気をつかむ意味でもオススメです。
地味で小さいけど、簡単で安い!最初に挑戦するならアリかも!
トロ舟を使う-丈夫で簡単だけど、デザインが単調
- 丈夫
- 掘って埋めるだけなので楽
- ベランダでも可能
- 大きいものは高い
- 四角い物しかない
- 見た目が地味
トロ舟というのは左官工の方が材料を練るために使う入れ物。素材はポリプロピレンという丈夫な素材を使っています。
似たようなものでプラ舟や衣装ケースなどとは、厚みが全然違います。
実際に使った方の話では、まったく劣化を感じないとのこと。大きさ、丈夫さ、手軽さを兼ね備えたもので、比較的手を出しやすい金額となっています。
ただし、専用の道具ではないのでしょうがないですが、色や形が地味です。逆に捉えればセンスに自信のある方なら石や植物を自由にレイアウトして、趣を出せるというメリットでもあります。
アレンジできるし、こだわりがあるなら便利そうだ!
ひょうたん池を埋める-高いけど、簡単で見た目も綺麗
- 専用の物だから安心
- 掘って埋めるだけなので楽
- 形や大きさが色々ある
- 丈夫
- セットで証明やポンプ付く物もある
- ベランダでも可能
- 高い
- 安いものだと小さい
ひょうたん型の池を作れる入れ物。
土に埋めて魚を飼育する専用の道具です。トロ舟と同様のメリットに加えて、形や大きさの自由度が高いこと、セット販売で雰囲気の出る付属品が付いてくることというメリットがあります。
比較的高めではありますが、1万円以内で手に入るものもあります。ただ、安い物は大きさがイマイチです。
せっかく専用の道具を使うのであれば、もう少しお金を出して大き目を買った方が安心ですね。
さっさと雰囲気のある池が欲しいならアリかも!
コンクリ・モルタルで作る-自作は危険
すみません。検討してないので不明です。ただ、費用は数万円はかかります。
検討しなかった理由としては、コンクリートやモルタルの成分が魚にとって有害という話が多かったためです。
また、プロが作ったものならともかく、素人が作ったものの場合、地震などによるひび割れの危険性が高いです。
防水シート(プールライナー)を埋める-無難だけど高い
- 比較的簡単
- 大きさや形が自由
- 経年劣化によってヒビ割れするかも
- 石、植物、虫などによって破れるかも
- 大きいものは高い
- 庭が必要
TOKIOが鉄腕ダッシュで使っていたもの。
防水シート(プールライナー)を穴に敷くことで池ができあがるというお手軽さ。重りとして置く土や石がそのままレイアウトになります。
好きな形や大きさに穴を掘ることができるので、細長い川のようなものから大きい丸池を作ることも自由自在です。
プロの方が作る池でも防水シート(プールライナー)を使っていることが多いです。ネットで作り方を調べるとたくさん情報が出てきます。
使っている方が多いからなのか、シートが破れたという情報もたくさん出てきます。原因も様々であるため、完璧な対策をすることは困難。
自由な形や大きさの池を作りたい方にオススメです。
アレンジもできて大きい池も作れる、1番人気の方法みたい!
ベントナイトで作る-最安値だけど労力が必要
- 大きさや形が自由
- 安い
- ある意味丈夫
- 水漏れの可能性あり
- 作業が大変
- 庭が必要
メダカ池のレイアウトを変えてみました: https://t.co/4Q3ls0Pg7w、@YouTube がアップロード
— たけし@チキンジャーキー旨し🐔 (@takeshinonegoto) 2018年7月21日
ベントナイトでの池作りは実際に僕がやった方法です。
そもそもベントナイトってなんだよ?って話だと思います。
高い粘性、粘着性、吸水性や吸着性などの性質により、陶磁器のほか、各種産業に広く利用される。
乾燥重量の数倍に及ぶ吸水により膨潤し、固形状態では不透水性である。また水懸濁液は安定なコロイドを形成し、高い粘性を示す。さらにしばしばチキソトロピーを示し、高濃度ではゲル化するが撹拌により液状化する。このような性質は特にナトリウムベントナイトで顕著である。これを利用して、土木工事用防水材や掘削用泥水に利用される。
引用:ベントナイト-Wikipedia
要するに「ベントナイトを使うと防水壁を作ることができますよ」ということ。
具体的には、ベントナイトを土と水に混ぜて練ります。練りあがった団子を掘った穴に貼り付けていき、穴全体をひとつの水槽のようにしてしまうということです。
でもベントナイトなんてどこで買えるのか?実は結構身近なものがベントナイトで作られています。それが「猫砂」。
猫が使うトイレで、おしっこなどで固まるから周りが汚れないという製品。
この「猫砂」ですが、なんとベントナイト100%という物もあります。しかもベントナイト100%の方が、他の物を混ぜてあるものより安いんです。
安いものだと300円程度で買えます。
「猫砂」も改良が進んでおり、流せるものや燃えるゴミに出せるものなど色々ありますが、今回の目的で購入して欲しいのは、流せないし燃えるゴミにも出せないものです。
ベントナイトだけで池を作っている方があまりおらず、参考情報を仕入れるのに苦労しました。使っている方はいましたが、防水シートと合わせて使っているケースがほとんどです。
結局ベントナイトを販売している業者のサイトに使い方が書いてありましたが、専門用語が多すぎて理解できず、電話でいろいろ相談をしました。
本当に全部試行錯誤。失敗と実験の繰り返しでなんとか池を作りました。
ベントナイトの使い方は「ベントナイト(猫砂)で作った粘土が漏水しないかテストしてみた」をご覧ください。
みんな台風対策で家の中にメダカを入れてみたいですね。ウチは池なので移動はできませんが、水位を低めになるようにしました。
ついでにナガバオモダカをいくつか処分しました。水中葉と水上葉がよく育ちました。 pic.twitter.com/cjIp7QS5Lh— たけし@DIYブロガー (@takeshinonegoto) 2018年9月29日
「実際にベントナイトで池を作って気付いたメリット・デメリット」の記事で、作ってみて初めて気付いたメリットとデメリットを紹介しています。
ベントナイトは低価格で大きな池を作れる方法。これから池を作る方は参考にしてみてください!
労力がヤバそうだけど、自由度が高くて安い方法なんだね!
池に水の流れを作るには水中ポンプが必須
池と言っても、水が溜まっているだけのものでは風流じゃありません。
僕が理想としているのは、爽やかで綺麗な水が流れ、メダカが泳ぐ池。
「水の流れ」が必須じゃないかと思っています。
実は見た目だけじゃなく、ろ過の観点からも水の流れは重要
人工の池で水の流れを作るには、どうしてもポンプの力が必要。
でも我が家の庭には電源が無い。。。
というわけで、ソーラーパネル式の水中ポンプを購入しました。
水中ポンプは似たような商品が多いので、実際に購入したものとオススメの商品をまとめてみました。
ソーラーパネル式水中ポンプの詳細は「【庭池歴2年が選び方を解説】オススメのソーラー式水中ポンプ4選!」で解説しています。
庭に電源がなく、ソーラー式の水中ポンプを検討している方は是非ご覧ください。
まとめ-池を作る方法
- 大きくて深い方が飼育しやすい
- 小さい子供がいる場合は浅い方が良い
右側の「オススメの方法」をタップで詳細解説へジャンプします
それぞれの方法の特徴をまとめると、以下の表の通りです。
左端の「使う道具」をタップで、Amazonのページにジャンプします
自宅に池を作るなんてセレブだけの話かと思っていましたが、意外に作っている方が多くてビックリしました。それにやり方次第では数百円から始められるのもビックリです。
自宅に庭があるならこういう趣味も良いですね。
実際に僕もベントナイト(猫砂)を使って池を作っています。
ベントナイト(猫砂)の使い方確認から池を作ってメダカや水草を入れたときの様子は、「ベントナイト(猫砂)を使った人工池のまとめ記事」からご覧ください。
プラ舟でも池を作ってみました。
安価で簡単にできるので、初めての方におススメの方法です。作り方は「安くて簡単!プラ池ビオトープの作り方【掘って埋めればほぼ完成】」をご覧ください。
- 「池を作ろうかな」って考えてるときに読む記事
- 「池を作るぞ!」決めたときに読む記事
- 「失敗したくない!」という方が読む記事