炭を簡単に作れるTLUDストーブの使い方:無煙で燃える様子を撮影
どうも!お疲れ様です。自宅で炭を作ったたけし(@takeshinonegoto)です。
今回はTLUDストーブというものを紹介します。
「炭」って意外に使い道が多くて、最近注目されているんです。主な用途としては・・・
- BBQの燃料
- 炊飯器に入れて美味しくご飯が炊ける
- 気になる臭いを取る
- 湿気も取れる
- 水のろ過
「水のろ過」については日テレの人気番組「鉄腕DASH」の中でもやっていました。新宿の屋上に池を作る企画で、雨水をろ過するのに使っていましたね。
そんな炭を自分で作ってみよう!というのが今回の記事の目的です。
ちなみに炭ができる原理は「炭ができる原理をわかりやすく解説!和風インテリアを自作する」でまとめてあります。「そもそもどうやったら木が炭になるのか」という方は一度ご覧ください。
原理がわかることで失敗をしても理由がわかるので、成功に繋げることができます!
炭を作るというと一般的に出てくるのが「窯」を使った方法です。
窯の中に炭にしたい材料を入れ、長時間燻し続けるという方法。
これってハードルがめちゃくちゃ高くないですか?
まず、窯が無いですし、長時間燻し続けるというのも難しい。普通の人だとできないと思っちゃいますよね。。。
そんなあなたにおススメなのが、「TLUDストーブ」
TLUDストーブというのは、空き缶があれば簡単にできる手作りストーブです。特徴は・・・
- 煙がほぼ出ない
- 一度点火すれば長時間燃え続ける
- 超高火力
そして最大の特徴が「炭が作れる」ということです!
今回はそんなTLUDストーブを実際に使ってみた様子をご紹介します。
- 炭作りの原理
- 炭作りに挑戦(失敗談)
- TLUDストーブで炭作りに再挑戦
- 花炭の作り方
- 炭の火起こし
なんで炭が作れるの?TLUDストーブの原理とは?
TLUDストーブの原理はこんな感じです。
- 木が燃える
- 缶内部の空気が熱くなる
- 火と熱せられた空気が煙突から缶の外へ出る
- 外に出た空気の代わりに、缶の側面と下部から外気が入る
- 1~4の繰り返し
- 煙突から出るのは可燃性ガスなので、煙突上部で火が出続ける
- 木から出る可燃性ガスが出尽くす
- 炭が出来上がる
もっと詳しく知りたいという方は「TLUDストーブの原理。簡単な作り方と材料を紹介」で解説しているので、覗いてみてください。
TLUDストーブの作り方。たった4ステップで完了
TLUDストーブの作り方は非常に簡単です。
こちらの図を見ていただくとわかるように、
- 缶の底に穴を空ける
- 缶の側面に穴を空ける
- 缶の上部(フタ)に穴を空ける
- 上部に空けた穴に煙突を刺す
以上!たったの4ステップです。
ちなみに缶の側面は穴が無くても大丈夫です。要するに缶の横から空気が入ればいいので、僕はフタに金具(トングがちょうどイイです)を挟んで隙間を開けています。
つまり実質3ステップですね。
実際に僕が作ったTLUDストーブの作り方は「TLUDストーブの原理。簡単な作り方と材料を紹介」で紹介しています。参考にご覧ください。
【動画あり】TLUDストーブの使い方
TLUDストーブを作れたら、実際に燃やしてみます。
まずは燃料となる薪を詰め込みます。ちなみに僕は竹をよく使います。
竹を使うメリットは以下の通りです。
- 大量に余らせて困ってる人が多いから入手が楽
- まっすぐな物が多いので、詰め込みやすい
薪の上に着火しやすいものを乗せます。
おススメは・・・
- ティッシュ
- 小枝
- 草
などです。
着火しやすいからと言って、新聞紙や段ボールを大量に入れたこともありますが、燃えカスが吸気のジャマとなるのでおススメしません。
なるべく燃えカスの溜まりにくいものを使いましょう。
入れすぎるとフタが不安定になって危険です。
作り方でも説明しましたが、缶の横から吸気できるようにフタの下に隙間を作っています。
写真では見えにくいですが、僕はトングを挟んで隙間を作っています。
火を付けて最初の頃は白煙が出ます。缶の上部で十分に燃えてくれると一気に煙突から炎が出ます。
薪の上に置いたティッシュや小枝をしっかりと燃やすことがコツです。中途半端に燃やすと、火が消えてしまいます。
火を付けてから数分で火柱が上がり始めます。
この時点で白煙は二次燃焼に使われるため、無煙状態になります。
実際に燃えている様子は動画でご覧ください。ただ燃えている様子を映しているだけで特に変化はありません。
火柱が安定したら次は炭作りの準備です。
TLUDストーブ内部の炎は、上部から徐々に下がっていきます。
そのため、火柱が出て間もないころはTLUDストーブの下部は熱くありません。
逆に下部まで熱くなってきたころには、中の薪が十分に炭化しているということです。
TLUDストーブの下部が熱くなってきたら、空気を遮断します。
空気を遮断することによって、炭化した薪が灰になることを防ぎます。
空気を遮断するには以下のような方法があります。
- 土や砂を中に入れる
- 別の密閉できる容器に移す
上で紹介したように缶の側面に穴を空けていないのであれば
- 穴の開いていないフタに取り換える
- 底の穴が塞がるように地面に埋める
ということをすれば簡単に空気を遮断できます。
ちなみに今回は準備不足により、空気の遮断ができませんでしたので、全部灰になってしまいました。
炭作りを成功させたときのことは「炭作り成功!過去の失敗と成功の原因を分析してみた」で紹介しています。成功のコツや過去の失敗談を載せていますので、炭作りの参考にしてください。
TLUDストーブの注意事項
TLUDストーブを使う上で注意して欲しいのが・・・
- 火柱が1.5メートルくらい上がる
- 30分ほど燃え続ける
- ストーブ本体も超高温
ということです。
TLUDストーブの大きさにもよりますが、20リットルのペール缶を使った場合は上記のようになります。
上で載せている動画は5分くらいのものですが、実際は30分程度燃え続けています。その間、火柱は1.5メートルほど出続けます。
TLUDストーブの周りに燃えやすい物を置かないのは当然ですね。それに加えて煙突の上にも燃えやすい物がないか気を付けてください。
また火柱はもちろんのこと、TLUDストーブ本体の温度もかなり高温です。缶の塗装なんかはあっという間に燃えてしまいます。
火傷には十分気を付けてください。
まとめ:簡単無煙で炭が作れるTLUDストーブ
TLUDストーブの特徴
- 煙がほぼ出ない
- 一度点火すれば長時間燃え続ける
- 超高火力
使い方
- 薪を詰め込む
- 燃えやすい物を乗せる
- 火を付ける
- 煙突から炎が出てきたらOK
- 缶の底まで熱くなったら空気を遮断
- 炭の出来上がり
注意したいこと
- 火柱が1.5メートルくらい上がる
- 30分ほど燃え続ける
- ストーブ本体も超高温
TLUDストーブの作り方や材料、原理は「TLUDストーブの原理。簡単な作り方と材料を紹介」で紹介しています。
炭作りが成功したときの話や、失敗の対策は「炭作り成功!過去の失敗と成功の原因を分析してみた」で紹介しています。
炭ができる原理は「炭ができる原理をわかりやすく解説!和風インテリアを自作する」で紹介しています。
- 炭作りの原理
- 炭作りに挑戦(失敗談)
- TLUDストーブで炭作りに再挑戦
- 花炭の作り方
- 炭の火起こし