TLUDストーブの原理。簡単な作り方と材料を紹介

2018年2月26日

炭を作るためにTLUDストーブというものを作ってみました。TLUDストーブの原理の紹介から実際に使ってみた結果を紹介してみます。

どうも!お疲れ様です。たけし(@takeshinonegoto)です。

過去の記事でもお伝えしたように、我が家では火鉢で暖を取るために、炭の火起こしをやっています。とりあえず炭は市販の物を使っていますが、毎回購入していたらお金がかかってしまいます。

そこでお金をかけずに炭を作って、しかもブログのネタにしちゃおう!という考えで、色々と試行錯誤してみました。

今まで色んな方法をやってきましたが、今回はTLUDストーブというものに挑戦してみました。燃焼の様子は動画撮影もしましたので、参考にしてください。

実際に炭を作ったときの記事は「炭作り成功!過去の失敗と成功の原因を分析してみた」からお読みください。

TLUDストーブ使い方のコツを書いています。

TLUDストーブとは?ウッドガスストーブとの違い。

TLUDストーブというのは、木材を加熱させることによって発生する可燃性ガスに引火させるストーブのことです。ここだけ聞くとウッドガスストーブと同じように思えますね。

ウッドガスストーブでも木材から出る可燃性ガスを使って火を起こしていました。その仕組みや特徴としては、

  • 二重構造にした空き缶の中で木材を燃やす
  • 外缶と内缶の間に上昇気流を発生させる
  • 缶の上部で引火させる

というものでした。

ウッドガスストーブの原理について、詳しくはコチラの記事をご覧ください。

 

TLUDストーブも上昇気流を利用します。ただし、ウッドガスストーブでは缶の内部に発生させましたが、TLUDストーブでは缶の上部に取り付けた煙突の中で発生させます。

TLUDストーブの原理はこんな感じです。

  1. 木が燃える
  2. 缶内部の空気が熱くなる
  3. 火と熱せられた空気が煙突から缶の外へ出る
  4. 外に出た空気の代わりに、缶の側面と下部から外気が入る
  5. 1~4の繰り返し
  6. 煙突から出るのは可燃性ガスなので、煙突上部で火が出続ける
  7. 木から出る可燃性ガスが出尽くす
  8. 炭が出来上がる

最大の特徴は煙突です。煙突を付けることによって炎が煙突の外へ飛び出していきます。このとき上昇気流が発生しており、ストーブ内の空気を煙突の外に持っていきます。

ストーブ内が真空になることで、空気孔から外気を取り入れます。取り入れた外気を使ってさらに炎が上がります。

炎ができることによって、すぐ下の木材が過熱されて可燃性ガスが出ます。

あとはこの繰り返しによって、木材から可燃性ガスが出なくなるまで燃え続けるというのが、TLUDストーブの原理です。

ちなみにTLUDとはTop(上部)Lit(火を付けた)UpDraft(上昇気流)の略です。英語は詳しくありませんが、イメージとしては「上から火を付けて上昇気流を利用したストーブ」といった感じじゃないでしょうか。

 

そしてTLUDストーブにはもうひとつの特徴があります。それは炭が作れるということです!ここがメインです!!

そもそも炭がどうやってできるか。簡単に言うと、酸欠の状態で木材を加熱し続ければ炭が出来上がります。詳細はコチラの記事で詳しく書いておきました。

 

TLUDストーブでは、上昇気流によりストーブ内の空気がすべて煙突の外に飛び出します。空気孔から入ってくる空気も片っ端から煙突の外へ行きます。つまり、ストーブ内は酸欠状態になります。

酸欠状態で上から加熱され続けるので、最終的に炭が出来上がるというわけです。

また、通常は酸欠状態の加熱というと不完全燃焼といって大量の白煙が発生します。そのため、炭作りをするときは住宅街では不可能です。完全に近所迷惑です。

この白煙には可燃性ガスが含まれております。TLUDストーブではこれを使って炎を出しているため、白煙が発生しません。これなら自宅の庭などで気軽に炭作りができます!

 

TLUDストーブの作り方

材料

材料は以下の通りです

  • ストーブ本体:ペール缶、ドラム缶など
  • 煙突:大きさに合わせた缶
  • 工具1:ドリル(なければ釘とカナヅチ)
  • 工具2:金切りばさみ(なければ普通のはさみ)
  • 工具3:缶切り

ちなみに僕は、直径18センチのペール缶を本体に。トマトの空き缶を煙突にしました。

 

作り方

TLUDストーブの作り方はいたってシンプルです。こちらはTLUDストーブの原理を説明した図ですが、こちらからもわかるように空気孔を空けて、煙突を装着するだけです。

ストーブ本体の空気孔は、ドリルや釘などで簡単に空けられます。

煙突を装着するためにフタにも穴を空けます。当然煙突と同じくらいの穴が必要になりますが、このときも金切りばさみがあれば、簡単に穴を広げられます。ストーブ本体の材質によっては、金切りばさみではなくて、普通のはさみなんかでもできます。

煙突は金属の筒を用意します。僕はトマトの空き缶の底を切り取って作りました。

ちなみに缶の側面にも穴を空けるのが通常の方法ですが、僕は空けないようにしています。

要するに缶の側面から吸気できればイイので、フタの下に隙間があればイイんです。

僕は隙間を作るために金具(トングがおススメ)を挟んでいます。

 

以上で作成完了です。以前作ったウッドガスストーブも簡単でしたが、こちらはさらに簡単でした。

 

TLUDストーブの使い方

薪の投入~着火準備まで

【記事訂正】

ペール缶を使ってTLUDストーブ2号機を作りました。よりわかりやすい解説記事を作ったので、参考にしてください。

「炭を簡単に作れるTLUDストーブの使い方:無煙で燃える様子を撮影」

 

着火~火力の安定(動画)

無事に着火できたら煙突付きのフタを被せましょう。ちなみに上の写真でフタと本体の間に工具を挟んでいます。これは空気孔確保のためにやっていることなので、ストーブ本体に空気孔を空けている場合は不要です。

煙突から炎が出てきています。これで上昇気流が発生して、空気孔から外気が吸収されるはずです。

燃焼の様子は動画撮影しました。

 

燃焼終了(炭完成)

煙突からの火も消え、燃焼が終了しました。このまま放っておくと、薪が灰になるまで燃えてしまい、炭がなくなってしまいます。酸素(外気)を遮断させなければなりません。

まずは、煙突付きのフタを外して、あらかじめ用意しておいた加工をしていないフタを被せます。もちろん別の物でも代用可能です。

次に底に空けてある穴を塞ぎます。土に埋めたりする方法が良く出てきます。僕はストーブ本体を逆さまにして、穴の上に物を置いて塞ぎました。

これで、穴は全部塞いでいますので、酸素(外気)の遮断完了です。このまま冷めるまでしばらく待ちます。

 

出来上がった炭がこちらの写真です。

めっちゃ少ないです。大半の薪が灰になってしまいました。失敗です。

 

失敗したこと

うまく火力が安定しなかった

着火をしてもうまく火力が安定しないことが、何回もありました。

状態としては

  • 薪の上に灰が覆いかぶさっている
  • 薪が赤くなっているが、炎が出てない

のどちらかでした。

灰が覆いかぶさっている原因は、新聞紙や段ボールを入れすぎたことだと思います。

新聞紙や段ボールは、火が付きやすいですがすぐに灰になってしまいます。灰は空気の通りを邪魔してしまうので、着火の妨げになります。上でも書きましたが、新聞紙や段ボールは火を付ける最初だけにして、木っ端を使って火を広げるようにした方がイイと思いました。

 

薪が赤くなっているのに炎が出なかったのは、薪を入れる位置が低すぎたからじゃないかと思います。薪に高さが足りなかったことにより、空気孔から入ってくる空気に上手く引火できなかったんじゃないかと思います。

図で表すとこんな感じじゃないかと。

とりあえず今回は、うちわで大量に空気を送ってみました。すると引火が始まって火が安定してくれました。

 

ほとんど灰になってしまった

実は途中で中をのぞいたときから嫌な予感がしていました。

あきらかにストーブ内の薪が減っていました。たぶん薪と薪の間隔を開けすぎてしまい、薪の上部だけでなく色んなところから加熱されてしまったんだと思います。

その結果、どんどん薪が灰になっていったのかと。

次回は薪の途中から加熱が行われないように、薪と薪の間に空気が入らないようにしたいと思います。

 

まとめ

  • TLUDストーブで炭を作る
  • TLUDストーブ自体の作成は簡単
  • 火起こしが難しい
  • 今回はほとんど灰になってしまった

次回は今回失敗した点をクリアして、立派な炭を作ってみたいと思います。

【追記】

6回目の挑戦にしてようやく炭作りに成功しました!成功のためのポイントはコチラの記事でご紹介しています!

 

「TLUDストーブ」以外に「ウッドガスストーブ」「ロケットストーブ」というものもあります。

似たような名前ですが、原理も使い方も全く異なります。「ロケットストーブ・ウッドガスストーブ・TLUDストーブ:原理が全然違います。」でそれぞれの特徴や活躍できる場面をまとめています。

使用用途に合わせて最適なものを作ってみてください。