【2,000円以下】アウトドアで使える!ペール缶燻製器の作り方
どうも!お疲れ様です。たけし(@takeshinonegoto)です。
この記事ではペール缶を使った燻製器の作り方を紹介します。
自作の燻製料理を楽しみたい!でも「市販の燻製器って結構高いな・・・」って思いませんか?
小さいものなら安いんですが、ある程度の大きさになると15,000円くらいします。
チーズとかナッツのような小さいものなら、安い燻製器でもできるんですけどね。ジャーキーやベーコンといった大き目のものを作るなら高い燻製器は必要になります。
それに使用できる「熱源」が限定されてると、使いにくいです。ガスコンロや電熱器にでしか使えなかったりすると、コストも気になりますよね。
「だったら自分で燻製器を作ってやろう!」
「好きな大きさで作って思う存分燻製料理を堪能してやろう!」
そんなあなたのために、今回は我が家で使っている燻製器の作り方をご紹介します。
実は燻製って結構単純な原理なんですよね。だから作り方も超簡単。
作り方が超簡単ってことは、材料もほとんど必要ありません。
パパっと燻製器を作って、週末は燻製料理を堪能しましょう!
「もっと燻製の基本的なことから知りたい」という方は「超ざっくり解説!実は簡単な燻製のやり方と仕組み。」をどうぞ。
燻製の仕組みややり方を、簡単に噛み砕いて紹介しています。
自作燻製器の仕様
- 本体:20リットルのペール缶
- 高さ:約36センチ
- 直径:約27センチ
- 一度に燻製できる量:目安として700gの鶏胸肉+αくらい
- 熱源:何でもOK
- 網:最低2枚。増やすことも可能
- その他:網の高さ調整が自由
超大型というわけではないです。でも数人でBBQをするときには十分な量を作ることができます。
実際20人くらいのBBQで使ったときは、十分な量でした。
ウインナーとかの肉類って余りがちなんですよね。そんなときに何個か燻製にしてあげると喜ばれますよ。
熱源は何でもOKです。
本体がペール缶でできてるので、段ボールの燻製器と違って燃えることがありません。
ペール缶を熱することができるのなら何でもOKなので、電熱線や炭を使ってもイイです。BBQをしているならBBQコンロの上に置いても大丈夫。
極端な話、焚火の中に入れても大丈夫です。
さすがに煙や大きさの関係で、キッチンのガスコンロなんかでは無理ですけどね。
そして最大の特徴は「網を何枚でも置ける」「網の高さ調整が自由」ということ。
ネジロッドという棒を支柱に使っており、ナットやワッシャーを使って網を支える構造になっています。そのため、ナット・ワッシャー・網の3点を用意すれば、3枚でも4枚でも網を乗せることができます。
そのため、ブロック肉やチーズのように高さのある食材のときは網を2~3枚とし、ナッツや薄切り肉のような食材のときは網を5枚6枚と設置できます。
詳しくは後述の作り方をご覧ください。
燻製器の材料と費用
必須な材料
※網を2枚置いた場合の計算です
- ペール缶:0円
- ネジロッド(足4本分):250円
- ナット×16:300円くらい
- ワッシャー×8:150円くらい
- 焼き網×2:400円
- 温度計:800円
- 合計:1,900円
ペール缶は貰えることがあります。
ガソリンスタンドやカー用品屋さんなんかで貰えることもあるようです。僕のおススメはカーディーラーです。詳しくは「【無料】ペール缶のおすすめ入手方法」に記載してあるので、材料費を削減したい方はご覧ください。
もちろん普通に購入してもOKです。
ネジロッドというのは簡単に言うと「長いネジの棒」です。ナットを付けることができるようになっているのが特徴ですね。
こちらはネットで購入すると本数が多すぎるので、ホームセンターで購入した方がイイです。
その際、ちょうど良いサイズのナットとワッシャーもセットで購入することをおススメします。
ちなみにナットというのはコレです。
ワッシャーというのはコレです。
焼き網はペール缶の直径より少し小さいものを選びましょう。
一般的な20リットルのペール缶は直径が27センチくらいです。
その場合は25センチくらいの網がちょうどイイ大きさですね。
温度計は少し高いですが必要です。
温度が高すぎても、低すぎてもイイ燻製はできません。そして見た目から温度を判断することはできないので、必ず温度計を購入しておきましょう。
あれば便利な材料
- ペール缶(2個目)
- 追加のワッシャーをさらに8個(合計16個)
- L字の金具
- 磁石
- ツナ缶と一回り大きい缶(チップ入れとフタ)
- S字フックと串
2個目のペール缶は熱源として薪などを燃やすときに使います。
熱源として電熱器やBBQコンロを使う場合はいりません。
追加のワッシャーは上段の網を固定するときに使います。
下段と同じようにするだけですが、グラつきを抑えることができます。無くても問題ないですが、さらに使いやすくなります。
L字の金具はペール缶の横に扉を付ける場合に使います。
この扉はチップを出し入れするときに使いますが、ぶっちゃけ無くても問題ありません。したがってL字金具自体は無くても問題ありません。
磁石はペール缶のフタにキッチンペーパーを付けるときに使います。
燻製をするとフタの内側に水滴がたくさん付きます。その水滴が食材に落ちると味や臭いが悪くなります。
そこでフタの内側にキッチンペーパーを貼り付けることで、水滴を吸収することができます。
手ごろなものが無い場合は、段ボールをフタ代わりにすることでも問題ありません。
ツナ缶と一回り大きい缶は、チップ入れとフタに使います。
チップを入れたり回収したりするときに、入れ物があると便利なんです。ただ、最近は面倒くさくなってペール缶の底に直接チップを入れています笑
S字フックがあると吊り下げるタイプの燻製をすることができます。
ジャーキーを作るときなんかは必要ですが、チーズやナッツ、タマゴなんかを燻製にするときは不要です。
吊り下げるときは串があると便利です。僕は再利用したいので金属製の串を使いますが、竹串でも可能です。燃えたりすることはありません。
もちろん長さが27センチを超えるようだとペール缶に入らないので、21センチくらいのものがイイですね。
燻製器の作り方
ペール缶の加工
ペール缶の横(底部分の近く)に扉を作ります。
この扉からチップの出し入れをすることができます。ただ、この加工は無くても問題ありません。
扉が無くてもペール缶自体のフタを開けて出し入れすることができますし、そもそもチップを追加するようなことはほとんどありません。
だいたい一掴みすれば1時間ほど燻せますし、それ以上燻すこともあんまりないです。
したがってペール缶の加工は無くてもOKです。
この加工をしない場合は、材料のところであげている
- L字の金具
- ツナ缶と一回り大きい缶(チップ入れとフタ)
この2つは不要です。
ペール缶フタの加工
温度計が刺さるように穴を空けます。ドリルがあれば楽ですが、キリなどを使ってもOKです。
段ボールをフタ代わりにする場合も、同様に穴を空けます。
ネジロッドの加工
イメージがコチラです。
《ナット》
《ワッシャー》(下段のみ)
《網》
《ワッシャー》(下段のみ)
《ナット》
↑こんな感じになっています↑
なお、上段にもワッシャーを使えば安定感が増します。無くても問題無いですが。
全体像がコチラです。
ネジロッドを4本使って支柱にしています。
それぞれのネジロッドにナットを使って網を固定しています。
下段の網にはナットに加えてワッシャーも使って、より強く固定しています。
上段をアップにした写真です。
ナット2つを使って網を挟んでいます。ナットだけだと少し緩いですが、使用する上で特に問題ありません。
下段をアップにした写真です。
ワッシャーを使うことで上段に比べて強固になっています。
強固にしておけば、食材を乗せてもグラつきません。
ペール缶の中に入れるとこんな感じです。
ネジロッドで自立できるので、そのままペール缶に入れるだけでOKです。
S字フックはただぶら下げるだけです。
S字フックを2本使って1本の串をぶら下げる感じです。
串は普通のものを使っています。
僕は再利用したいので金属の串を使っていますが、竹串なんかでもOKです。
ちょうど良い長さのネジロッドを見つけられなかった場合は、ペール缶のサイズに合わせて切断してください。
金属用のノコギリを使えば簡単に切ることができます。
燻製器の使い方
まずペール缶の底にチップをまきます。特にコツなどはなく、バラバラっとまけばOKです。
ツナ缶など、入れ物を使う場合は上の写真のようになりますね。
続いて食材を乗せた網とネジロッドのセットをペール缶に入れます。
この燻製器の最大の特徴は「網の高さや枚数が自由」ということ。
網を固定しているナットを調整すれば、高さを自由に決めることができます。
ブロック肉を燻すときは、網を3~4段にすれば大量に燻せます。ナッツを燻したいときは5~6段にしても大丈夫です。
上段の網の位置を高めにすると、ジャーキーを作るときのように食材をぶら下げることもできます。
次にフタにキッチンペーパーを貼ります。
上の写真では磁石を使ってキッチンペーパーを挟んでいます。
最後にフタをして温度計を刺して完了です。
あとは下から熱を当ててあげればOKです。
この燻製器の特徴は「熱源が何でもイイ」というところ。
キャンプやBBQなら焚火やBBQコンロの上でもイイですし、自宅の庭でやるなら電熱器なんかでもイイですね。
まとめ:ペール缶燻製器の作り方
- 本体はペール缶
- 材料費は1,900円
- 熱源は何でもOK
- 設置できる網の枚数を調整可能
- 網の高さも調整可能
自作の燻製器と言っても、ほとんど加工の必要がありません。
熱源は何でもOKなので、週末に庭で燻製をするときも、BBQで燻製料理を披露するときも活躍できます。
網の枚数や高さを調整できるので、燻す食材によって使い分けをしてください。
最後にこの燻製器で実際に燻製をしたときの写真を載せておきます。
桜の木で1時間ほど燻しました。
空いたスペースで醤油の燻製も。空き缶に醤油を入れるだけなので簡単です。#チキンジャーキー#燻製#醤油 pic.twitter.com/KYFTEFtA6R— たけし@チキンジャーキー旨し🐔 (@takeshinonegoto) 2019年2月16日
これはチキンジャーキーを作ったときです。塩気を強く作ると、お酒が進みます!
作り方の紹介は「【ジャーキー】100g50円代の鶏胸肉で絶品おつまみの作り方」でしています。コスパ最高のチキンジャーキーを作るときは、是非ご覧ください。
お正月で余った食材を燻製。下処理なしで30分から1時間程度、桜で熱燻。
良い色に仕上がったので今晩のお供に。 pic.twitter.com/Z2TYSKoAtL— たけし@チキンジャーキー旨し🐔 (@takeshinonegoto) 2019年1月5日
お正月で余った食材を燻しました。お正月ということで高級な食材も使えました。もちろんお酒が進みます!
これすげー美味そうじゃないですか?
美味かったです。 pic.twitter.com/gKRuN2FA5M
— たけし@チキンジャーキー旨し🐔 (@takeshinonegoto) 2018年9月20日
色んな食材を燻しました。この見た目だけでお酒が進みます!そして燻製醤油が意外に美味いのでおススメです!