古民家暮らしの魅力。メリット・デメリットをまとめました

2018年11月2日

どうも!お疲れ様です。築60年の古民家で生活をしているたけし(@takeshinonegoto)です。

この記事では古民家で暮らすことのメリット・デメリットを紹介します。

 

最近、古民家カフェとか田舎へ移住ブームの影響で古民家暮らしをする方が増えてきています。そして僕もその一人です。

でも古民家って「寒かったり暑かったりしないの?」「耐震性が低いんじゃないの?」というようにわからないことが多いですよね。

そこで実際に築60年の古民家を購入・リフォームして暮らしている僕が、メリット・デメリットを紹介してみます。

疑問が解消されて古民家暮らしがアリだと思っていただければ、物件の購入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

そもそも「古民家」というものがよくわからないという方は『「古民家で暮らす」という選択肢。築60年の古民家を探して購入した話』も読んでみてください。

古民家の専門家から教えてもらった話や、物件を探したときの話を書いております。

 

マイホーム計画から引っ越しまでのまとめ記事はコチラです。

 

古民家で暮らすメリット

購入時のコスパがイイ

古民家はぶっちゃけ安いです。通常の中古物件を見た後だと感覚がマヒするんじゃないかってくらい安いです。

 

家の値段というと地域によってバラバラなので、僕が住んでいる石川県金沢市を基準にして書きますね。

まず住宅ローンを借りられる金額ですが、おおよそ年収の7倍となっています。ですから年収300万円の人なら2,100万円くらいが限界となります。

 

そして2,100万円で土地付き一戸建てを買おうとすると、築20年以上であれば土地が150平米くらいです。築20年未満であれば100平米行かないくらいですね。

建売物件とかだともう少し良い条件の物件もありますが、個人的に建売物件はおススメしません。

おススメしない理由は「やたら安い中古物件の理由。物件探しで注意したい3つのポイント」で書かせていただきました。

 

これに対して、古民家であれば土地が300平米くらいでも1,000万円行かないくらいで購入できます。

実際、僕の家は土地と建物を合わせて700万円程度でした。土地が350平米で、延べ床面積が250平米くらいです。

その分リフォームにお金をかけることができます。

寝る助

寝る助

1,000万円程度で購入できる物件が多かったよ

 

広い家が多い

コスパの方でも書きましたが、古民家はとにかく家が広いです。

 

一般的に家族4人で暮らすのに必要な家の広さというのは、100~130平米くらいと言われています。

これ以上の大きさがあれば趣味の部屋を作ったり、リビングを子供が走り回れる広さにしたりできますね。

 

コスパの方でも書いていますが、実際に僕が購入した古民家は土地が350平米で延べ床面積が250平米ほどあります。

これだけ大きいと、まずリビングダイニングキッチンが26畳ほどあります。

26畳というと

  • 大きめのソファが6つ
  • テーブルが3つ
  • 椅子が6つ
  • ハンモックが1つ
  • キッチンが1つ
  • 食器棚などの収納が5つ
  • テレビが1台

これだけあっても1歳の息子が走り回れるくらいの広さです。

この部屋だけでも生活できるんですが、この他に

  • 寝室2つ
  • ウォークインクローゼット
  • 脱衣洗面所
  • サンルーム
  • 風呂
  • トイレ
  • 土間

という間取りになっています。

それから2階に部屋が3つあります。

 

そして庭は大きな木が5,6本生えていて、BBQをしたり池を作ったりしても余りあるくらいの広さです。

とにかくめちゃくちゃ広いということが伝わったでしょうか?

 

さらに言うと、僕の家の周りには同じような古民家が多いのですが、他の家は僕の家の2倍以上。大きいところだと4倍くらいの広さです。

古民家めちゃくちゃデカいです。

 

僕は家を建てるとき「普通の家より広いこと」という条件を付けていました。年収的に考えると絶望的だったんですが、古民家を購入したことで、その願いが叶いました。

寝る助

寝る助

これだけ広いと色んな趣味ができるよ。実際古民家に住んでから始めた趣味は多いね

 

鮮やかな装飾が施されている家が多い

古民家全般に言えることではないかもしれませんが、柱や障子に鮮やかな装飾が施されている家が多いです。

我が家でも床の間にある柱やリビングの障子には、鮮やかな加工が施されています。例として障子に関しては新しく注文するなら1枚20万円かかると言われました。

今は同様の加工をすることができる職人さんが少ないからだそうです。

 

さらに古民家には欄間(らんま)というものがあります。これは和室と和室を繋ぐ部分にかけられているものなんですが、恐らく最近の家で欄間がある家は無いと思います。

これが実際の我が家の欄間の写真です。

カッコいい欄間

鷹が彫られているんですが、かっこよくないですか?

古民家にはこんな装飾が施されていることが多いんです。

寝る助

寝る助

和風でオシャレな家が好きな方ならピッタリだね

 

固定資産税が安い

固定資産税が安いです。

 

固定資産税はものすごくざっくり説明をすると、家や土地の資産価値から計算されます。

では古民家の資産価値はどうなるかというと、実はほぼ0円という価値になります。

 

せっかく買った家の資産価値が0円と聞くとなんだか残念な気持ちになりますが、それによって税金が安くなるんであればイイことですよね。

古民家というのは築年数が何十年も経っている場合が多いので、それによって資産価値も下がっていくようです。

そのため、固定資産税は同程度の新築と比べて安くなります。

寝る助

寝る助

税金が安くなるなら大歓迎だね

 

自治体によっては専用の補助金制度がある

古民家は「空き家バンク」という制度を使って購入することで、補助金制度の対象になることがあります。

「空き家バンク」というのは空き家の情報を自治体が集め、物件を欲しがっている人に空き家情報を提供するというものです。

 

実は今、少子高齢化や地方の過疎化の影響もあって、空き家問題で困っている自治体が多いんですね。

家というのは住む人がいないと以下のような理由で傷みやすくなります。

  • 換気がされないので、空気がよどむ
  • 雨漏りなど修繕の必要な箇所があっても気づかない
  • 虫や動物が入り込んでも気づかない

ですから、自治体としてはなるべく空き家を減らしたいという思いがあります。

そのため、補助金を使ってでも空き家に住む人を増やしたいわけなんですね。

 

そうして「空き家バンク」に登録される物件の中には、当然古民家もあります。「古い町並みを維持したい」という考えの自治体であれば、古民家は特に維持したい物件なんです。

ですから「空き家バンク」の特に古民家は補助金制度の対象になっていることがあります。

 

実は僕が住んでいる石川県金沢市もそういった補助金制度があります。

補助金制度は購入する前に申し込みをする必要があるものがほとんどです。うっかり申し込みをせずに購入してしまうと補助金を受けられないことがあるので、必ず確認をしておきましょう。

 

住宅購入時に役立つ補助金制度については「住宅リフォームや新築で使える補助金・助成金。石川県金沢市で家を建てるなら」でまとめてあります。

石川県金沢市の情報が中心ですが、同様の補助金制度は他の自治体でもやっていることが多いので、参考にしてみてください。

寝る助

寝る助

補助金は大事だけど、補助金ありきで検討すると選択肢が少なくなるから要注意だね

 

現在では手に入らないイイ素材を使っている

古民家って最近の建物よりも丈夫に作られていることが多いんですよね。そのため、現在はで手に入らないようなイイ素材を使っていることもあるんです。

 

木造の家って当たり前ですが、家の枠組みが木でできていますよね。

「「古民家で暮らす」という選択肢。築60年の古民家を探して購入した話」でも書いていますが、古民家というのは「丈夫で長持ちすること」を目的に作られているんです。

だから枠組みに使っている木材は、かなり太い木を使っていることが多いんですよね。

ちなみにこれは実際の我が家の天井です。梁(はり)というんですが、左右に伸びている木がかなり太いと思いませんか?

太い梁

ちなみに古民家の中でいうと、これはあんまり太い方じゃないです。普通サイズだそうです。

こういった素材というのは、最近の家ではまず使わないようです。建築途中の家を見ていただくとわかりますが、もっと細い木を使っています。

寝る助

寝る助

我が家ではこの梁にハンモックをつるしているよ

 

古民家で暮らすデメリット

リフォーム費用が高い

古民家は普通の住宅よりもリフォームする場所が多くなることがあり、費用が高くなることがあります。

 

古民家は長年経っていることもあり、購入時点ではそのまま住むことが難しいケースが多いです。

長年放置されている物件だと特にそうですが、雨漏りや白アリ被害が多く、屋根の修理・天井の修理・畳の入れ替えなどなど。普通の住宅のリフォームよりも費用がかかることが多いんですね。

 

それに加えて、水回りが古い場合もあります。

やはりIHコンロや食洗器付きのキッチン。自動湯沸かし器の付いた風呂。ウォッシュレットの付いた洋式トイレ。が欲しいですよね。

これらの水回り関係を新しくするとそれなりに費用が掛かります。

また、古民家ならではの費用としては、納屋の解体や井戸の水質調査なんてものもあります。

 

メリットでお話した通り購入費用は安いのですが、リフォーム代がかさむため、トータルコストはあんまり変わらないということもあります。

 

逆に言えばトータルコストが変わらないなら、土地が広くて丈夫な作りの古民家の方がイイということもありますが。

寝る助

寝る助

ほぼフルリフォームになるから、新築を建てる感覚で間取りを決められたよ

 

気密性が低いから冷暖房代が高くなる

光熱費には気を付けないといけません。

 

気密性というのは、空気がどのくらい密閉されているかという指標です。

気密性が高い家は外気の影響を受けにくいので、冷暖房などの空調にかかる費用が安くなります。いわゆる「高気密高断熱」という家ですね。

最近の家なんかは「高気密高断熱」になっていることが多いですね。

 

それに対して、古民家というのは気密性が低いという特徴があります。

床や天井に隙間があり、そこから空気が出入りしているんですね。極端な言い方をすると「常に窓を開けている家」という感じです。

ですから空調の効き目も薄く、冷房も暖房も利きが悪いです。

 

特に冬は大変です。暖房を入れても、消すとすぐに寒くなります。

それだけ効きが悪いということですね。油断していると光熱費が高くついてしまいます。

 

ただ、一方で「何もしなくても十分な換気ができている」という部分もあります。

昔は囲炉裏や火鉢を使って生活をしていたので、換気がしっかりしてないと一酸化炭素中毒になっちゃいますからね。

換気がちゃんとされている家だと、子供のシックハウス症候群の防止に繋がったりもします。

寝る助

寝る助

去年の冬は火鉢を使ってチーズフォンデュを楽しんだよ

 

メリットともデメリットともとれること

ほぼ確実に田舎暮らしになる

これが目的で古民家暮らしをする方もいますが、一方で慣れていないと適応できない方もいます。

 

古民家は基本的に田舎にあります。新興住宅街で古民家が建っていることなんて有り得ないと思います。

僕が住んでいるのは石川県金沢市です。東京や大阪の方からすれば田舎の町ですが、北陸地方の中ではそこそこ栄えている方です。

しかし、家があるのは金沢市の中でもやっぱり田舎の方です。

 

田舎暮らしというのは一言でいうと「人と人との距離感が近い」に尽きます。

近所にいる人がどんな仕事をしていて、家族構成がどうなっていて、親兄弟はどんな人なのか。そんなようなことだいたい把握しています。

庭にいるのを見かけたらみんな声をかけてくれますし、世間話もします。

農作業を趣味や仕事でやっている人が多いので、収穫期には野菜や果物をたくさんもらうこともあります。

こういう付き合いが辛い方もいれば、憧れる方もいると思います。

 

今までの生活でこういったことに縁が無かった方は、ちょっとキツイかもしれないですね。そういった意味では僕も嫁も田舎で育っているので、抵抗はありませんでした。

寝る助

寝る助

こればっかりは人によるとしか言えないね。パートナーとよく相談して決めようね

 

耐震性に諸説あり

これは諸説ありますが、僕は古民家こそ耐震性が優れていると信じています。

 

建築基準法という法律があります。

家を建てるときには、一定の基準を満たしていないと建てられない。という旨が定められた法律です。

この法律は震災が起きたりすると見直しが行われています。もちろんより厳しい方への見直しです。

したがって、新しい建物であればあるほど厳しい基準を満たして建てられた家ということになりますね。

この話の通りでいくと、古民家は最新の建築基準法の基準を満たしていないことになります。そのため、古民家は耐震性が弱いということになります。

これが諸説ある内の1つです。

 

しかし古民家と言うのはメリットでも書いているように、現在では手に入らないようなイイ素材を使って建てられています。

また、「「古民家で暮らす」という選択肢。築60年の古民家を探して購入した話」で詳細を書いていますが、古民家というのは先祖代々引き継げるように丈夫で長持ちするように建てられています。

さらに今まで何十年と建ち続けた実績があります。

このような点から、古民家こそ耐震性に優れているということになります。

これが諸説ある内の1つです。

寝る助

寝る助

僕は耐震性が強いと思ってるよ。でも諸説あり。

 

まとめ-古民家暮らしのメリット・デメリット

  • 1,000万円程度で購入できる
  • 普通の家じゃあり得ない広さ
  • 和風でオシャレな装飾が多い
  • 固定資産税が安い
  • 補助金を出してくれる自治体もある
  • イイ素材を使って建築してる
  • リフォーム費用は高くなりがち
  • 冷暖房費は高くなりがち
  • ほぼ確実に田舎暮らしになる
  • 耐震性は諸説あり(僕は優れていると信じてる)

デメリットの中でどうしても耐えられないものがある場合は、古民家暮らしは諦めた方がいいですね。

でも、普通のサラリーマン家庭ではありえない広さの家に僕たち夫婦は大満足しています。

もし、古民家に少しでも興味を持ってもらえたら、中古物件探しの選択肢の1つとして検討してみてください。

ちなみに「「古民家で暮らす」という選択肢。築60年の古民家を探して購入した話」では古民家という物件についてもっと詳しく解説をしています。

また、実際に古民家物件を探したときに行った方法を載せていますので、物件探しの参考にしてみてください。

 

マイホーム計画から引っ越しまでのまとめ記事はコチラです。